JAみなみ信州は21日、飯田市の学校法人コア学園飯田コアカレッジで同校1年生41人を対象に「農業を通じた地域づくりの取り組み」について特別授業講和を行った。同JAでは行政と協力するなどして地域の未来を担っていく若い世代に向け、農業を軸とした地域におけるJAの役割や取り組み、産地の魅力を伝えるため同校のほか管内の高等学校などでも説明を行っている。
この日は同校で行う「地域理解」の授業の一環で同JA上郷支所の木下雅夫支所長が講師を務め、農業生産者や地域のくらしを支えるJAの総合事業や、当産地の地理的条件を活かした「少量多品目高品質栽培」や「市田柿のGI取得による産地振興・販路拡大」の具体的な取り組みを紹介し、学生らは地域農業や地域活性化に対する理解を深めた。地域活性化に重要となる「地域組織の活性化」に対し、同支所で取り組む青年部や農家組合との協同活動を学び、課題や対策についてグループワークを行った。
木下支所長は「農業だけではなく、地域全体で地域を活性化していく仕掛けづくりが大切。仕掛けを考えて実践できる人材となって地域の中で活躍してほしい」と話した。
講和を受講した石原慧さん(19)は「この地域の少量多品目栽培やリレー栽培、市田柿ブランド向上への取り組みなど 農業の可能性を感じてとても勇気の出る講義だった。これまでより農業を身近に感じた」と話した。