完熟収穫にこだわる「サンふじ」 初日から平均糖度16.4度と甘い仕上がり

JAみなみ信州
選果が始まったサンふじ
選果が始まったサンふじ

JAみなみ信州は6日、松川町の同JA松川インター選果場で同JAりんごの主力品種「サンふじ」の出荷を始めた。昨年より2日遅いスタートとなった初選選では、飯田市、松川町、高森町、豊丘村、喬木村から集まった133コンテナ(1コンテナ15kg)を選果し、同JA直売所、中京方面の市場へ出荷した。同JAのサンふじは樹上で完熟させて収穫するため甘味と酸味のバランスが良くジューシーでシャキっとした食感が楽しめる。今年は収穫直前の天候に恵まれ初日から平均糖度16.4度と甘いりんごに仕上がっている。
同JAでは今年の「サンふじ」の出荷を同JAりんご全体のおよそ4割となる650トン(前年比87.6%)、販売金額約2億4,400万円(前年比80%)と見込んでいる。今年は裏年にあたり、さらに受粉期の天候不良により収量減が見込まれるものの、夏場の高温・干ばつに対し潅水や日よけ対策を強化するなど生産者の努力で、糖度が高く食味の良いりんごに仕上がっている。収穫直前に冷え込みが強まってきたことで着色も進んでいる。11月下旬から12月中旬を出荷ピークに12月20日頃まで関東、中京、関西、九州の市場へと広く出荷していく。
同JA営農部果実柿課りんごサブチーフの北原源太郎係長は「生産者によるこまめで丁寧な管理で、厳しい暑さを乗り越え甘さがしっかりとのったおいしいりんごに仕上がった。年末までしっかりと出荷できるよう樹上のりんごの様子を見ながら適切な指導を行い、生産者と一緒にがんばりたい」と話した。
寒さが深まる11月下旬頃からは熟度が進むことで蜜が入り、より美味しさが増す。同JA直売所でも人気が高く、直売所もなりんには選果場から直送する格外品を販売するなどし、県内外から多くの来店客が訪れる。

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