JA上伊那営農経済部は10月24日、初心者向け農業機械講習会を伊那市の株式会社JA菜園で開いた。上伊那在住者や管内に農地がある人20人が参加。同部農業機械課の職員を講師に、刈払機や管理機、トラクターの操作、手入れ方法を学んだ。
講習会は、農業機械の操作に慣れていない人を対象に毎年開く。基本となる操作方法や正しい手入れの仕方を学ぶことで、安全な農作業に努めてもらうことや農業に携わる人を増やすことが目的。新規就農者や自宅に農業機械はあるものの自分では操作したことがない人、正しい使い方を再確認したい人などが申し込み、実際に機械操作を体験する。
この日、参加者はJA職員の説明を真剣に聞きながらメモを取ったり、日ごろ感じている疑問を質問したりしながら機械の特徴などを学習。慣れていない機械操作に戸惑いながらも、安全に作業するための手順や注意点を確認しながら機械を動かした。
昨年から管内の農地で葉物野菜の栽培を始めた下諏訪町の清水健策さん(43)は「今まで機械操作をしっかりと教わったことがなく、思うような作業ができないことがあった。栽培面積を広げていくためには絶対に機械が必要になるので、正しい使い方の指導はもちろん、最新機種や選び方についてもいい情報を聞けてよかった」と話した。