JA上伊那年金友の会とJA上伊那は10月17日、伊那市の長野県伊那文化会館で第24回生きがい教室を開いた。同会会員約1000人が参加。著名人の講演を楽しんだほか、電話でお金詐欺(特殊詐欺)について学んだ。
生きがい教室は同会の最大のイベント。年金受取口座を同JAに指定している同会会員と、年金の受給権が発生するまでの55歳以上からなる年金プレリュード倶楽部の会員が対象で、日ごろのJA信用事業利用の感謝を還元するための文化講演会として年に1回開催。地区を超えた会員同士の親睦を深める機会にもなっている。
講演では落語家として「笑点」をはじめ、テレビや寄席で活躍している三遊亭小遊三氏を招いた。小遊三氏は「小遊三のイキイキ人生」と題して、自らが歩んできた人生を講演。つかみで会場の広さや年齢層などを笑いに変え、終始会場からは大きな笑い声が響いた。
電話でお金詐欺(特殊詐欺)については伊那警察署生活安全課の警察官が説明。特殊詐欺の存在や自分はだまされないと考えていた人の多くが実際の被害にあっていることから、注意を呼びかけ、被害を未然に防ぐための対策などを紹介した。
同会の柴一貫会長は「年金という大切な財産をJAで受け取りながら生活し、今回のようなイベントへ出かけることができる喜びを自らで再確認して楽しんでほしい」とあいさつ。同JAの西村篝組合長も「前向きに趣味等『生きがい』を持って長生きしてほしい」とあいさつした。