ユーカリ安定量の出荷をめざす

JAグリーン長野
品種の違いを見比べる生産者
品種の違いを見比べる生産者

JAグリーン長野花き部会花木専門部で11月、「ユーカリ」の出荷が本格化する。ユーカリは栽培管理がほかの花に比べて容易で、有害鳥獣被害にも遭いにくく、花栽培初心者にも向き、遊休農地・耕作放棄地対策、冬場の仕事・収入源にもなるとして、毎年新規生産者が増えている品目。新規栽培者10人を含め83人が35万本の出荷をめざしている。
本格出荷に先立ち10月31日、長野市篠ノ井の東部青果物流通センターで講習会を午前・午後の2回に分けて開催し、65人が出席。新たに出荷を始める人もいるため、営農技術員が箱詰めの方法などを実演しながら、出荷規格や出荷販売方針などを説明した。ユーカリは品種も多く、横枝なども出荷できるため規格に沿った選別を注意する点や、安定価格を形成するために、出荷量に山を作らず、安定量を安定的に出荷していくことが必要である点などについて、協力を要請した。生産者は「ユーカリは手間がかかりにくくて作るのにいいと感じている。良いものを出荷できるようにしたい」と意気込んだ。
出荷は11月から12月中旬を重点販売期間に、週3回集出荷する。関東の花き市場を中心に出荷し、生産者手取りの向上につなげる。あわせて、部会では、花き生産者や他品目の生産者などにユーカリ栽培を薦め、さらなる生産量の拡大につなげたい考え。

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