省力樹形栽培の最新技術を学ぶ 部会員らが県外視察

JAみなみ信州
省力樹形栽培園地を見学する参加者ら(神奈川県平塚市で)
省力樹形栽培園地を見学する参加者ら(神奈川県平塚市で)

JAみなみ信州梨部会みさと支部5人は10日、神奈川県農業技術センター(神奈川県平塚市)を視察した。同センターの生産技術部果樹花き研究課では梨のジョイント栽培や新品種の研究が進んでおり、これら最新技術を学ぶために部会員の希望で視察が実現した。ジョイント栽培技術は同JA管内ではまだ導入例が少ないものの、早期成園化や省力化、コスト削減により産地振興に向け注目が高まっている。
同センターではジョイント栽培など省力樹形栽培を29年前から研究しており、初期の樹を実際に見ることができた。現在では機械化が容易な「ジョイントV字トレリス樹形」が主流になりつつあることや、同センターが育成している極早生品種「香麗」について、幸水よりも早期の収穫が可能で大玉で品質も優れていることから研究が続いていることなどの説明があった。参加者は興味深く視察し質問を交えながら、自分の産地での活用を探った。
視察に参加した同支部の壬生雅穂支部長(57)は、「生産者の農業経営に密着した研究が行われていることに深く感銘を受けた。ジョイント栽培や『香麗』の導入が地域の梨生産に新たな可能性をもたらすと期待感が高まった。今回の視察を通じて得た知識を活かし、部会としてさらなる技術革新と生産性向上を目指したい」と話した。

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