楽しみながら興味を深めて アレンジフラワーで小学生に花育

JAみなみ信州
フラワーアレンジを楽しむ児童
フラワーアレンジを楽しむ児童

長野県花きイノベーション推進協議会と南信州農業振興協議会は18日、飯田市の追手町小学校5年生26人を対象に「花育実践モデル教室」を開いた。同協議会では子どもたちに地域の花を知り関心を高めてもらいたいと県内の小学生を対象にフラワーアレンジメントの体験授業を行っており、将来に向けた花きの需要拡大を図っている。児童らはJAみなみ信州の生産者が生産した花材をたっぷり使った思い思いのアレンジを楽しみ関心を深めた。
この日は飯田市の花屋「花の匠LaPre(ラプリ)」の伊藤篤さんを講師にダリア、エキナセア、ガーベラ、ユウギリソウ、ユーカリなど南信州で生産された花をふんだんに使ったアレンジを体験した。伊藤さんから「花の色、形、触った感触などを楽しみながら新しい命を器に挿してあげてください」と、生産者や花への感謝、想いを込めるアレンジを教わり、児童らは用意された10cm四方ほどの吸水性スポンジに真剣な表情で1本ずつ花を挿していった。アレンジの他にも南信州は多くの花きが栽培されていること、生産者が丹精込めて花きを生産していること、南信州はダリアの日本一の産地であることも学んだ。
フラワーアレンジを体験した神谷純一さん(11)は「花をみるとほっとやさしい気持ちになる。いろんな花があるけれど1本ずつ農家さんが育ててくれたと思って大切に扱った」と話し、アレンジを完成させた。
事務局の南信州農業農村支援センター農業農村振興課生産振興係の中村文恵担当は「JAの生産者さんの協力でたくさんの種類の花でアレンジを体験してもらうことができた。南信州は県内でも多品目栽培が特徴的な産地。子どもたちにも誇りに思い、興味を広げてもらいたい」と話した。

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