JAグリーン長野で10月下旬、晩生品種のリンゴ「シナノゴールド」が出荷の最盛期を迎えた。昨年同日スタート。日持ちの良い同品種は、一定の数量が集まった時点で選果作業を行い、数量をまとめて市場へと出荷。10月下旬から11月初旬を最盛期に、20,000ケースの出荷を計画している。
長野市若穂の若穂果実流通センターでは、10月28日、4回目の選果作業を実施。最盛期に差し掛かった同日、選果機2台で約1,000ケース(1ケース=10kg)を選果した。選果担当者が果実表面の傷の数や状態などを確認。立ち会った営農技術員は、「炭そ病による落果、夜蛾の発生、日焼けにより、数量の減少や品質低下を懸念したが、出荷されているものは生産者による一次選果が徹底されていて、品質も良い」と評価。引き続き、熟期が来たものの適期収穫や一次選果の徹底を呼びかけるとともに、規格外の「家庭用向け品(オープン箱)」販売に取り組む方針という。
シナノゴールドは、先行する「秋映」「シナノスイート」と同様に、関西・中京・地元・関東方面の市場に出荷し、生産者手取りの確保・向上につなげる。また、インターネットなどを通じて秋映、シナノスイートとセットで販売し、グリーン長野ブランドの「りんご三兄弟」のPR・販売拡大につなげたい考えだ。