JAみなみ信州女性部飯田支部目的別グループ「上飯田夕市グループ」のメンバー3人は18日、管内のおよそ4アールのほ場で丸山小学校2年生75人と丸山保育園園児8人とサツマイモ「紅はるか」「紅あずま」の収穫作業を行った。同グループの食育活動は20年以上続いている。子どもの顔ほどもある大きなサツマイモがたくさん獲れ、ほ場には子どもたちの笑顔や歓声があふれていた。
現在は60代~80代のメンバー8人で活動し、ほ場に防草シートを敷くなど子どもたちが作業しやすいように手入れを行い、同じほ場の中で大豆やスイカもつくり子どもたちを楽しませている。この日も子どもたちの「手伝ってください」の声に応えスコップでイモを掘り起こし、一緒になって豊作を喜んだ。
同グループ代表の松下律子さん(77)は「今年も無事収穫できてほっとしている。子どもたちの笑顔を見るのが楽しみ。メンバーの高齢化もあり管理するのが大変だが、これまで皆さんとつないできた活動をなんとか続けていきたい」と話した。
収穫作業をした島田真緒さん(8)は「みんなで協力していっぱい獲れてうれしい。焼き芋にして食べたい」と笑顔で作業し、袋はサツマイモでいっぱいになった。
同グループは35年以上前に設立し、当初は自分たちで作った野菜や加工品などをJR飯田駅前で販売する夕市を行っていた。1991年に「飯田市マネジメント事業モデル集落」に指定され、休耕田で野菜作りを始めた。2000年には「顔の見える野菜販売」で地域の交流を図ったとして飯田市の「ムトス飯田賞」を受賞、また長年の地域農業活性化への貢献をたたえ2023年度同JA功労者表彰を受賞した。