諏訪地域の菊愛好家でつくるJA信州諏訪健香会(けんこうかい)は10月30日から11月18日まで、第41回諏訪大社上社奉献菊花展を諏訪市の諏訪大社上社本宮境内で開催。菊舎6棟に白や黄、赤など色鮮やかな菊花が並び、参拝者の目を楽しませている。
開催に向けて、会員とJA職員が力を合わせて準備してきた。3月の総会で、経年劣化した菊舎の修繕を決定・計画。10月中に背板を張り替え、よしずを新調するなど、大規模な修繕を行ってきた。
初日は審査会を開いた。審査対象は全12部門。統一の品種「国華金山」で栽培技術を競う「競技花の部」、3本に仕立てた茎それぞれに巨大輪を咲かせる「厚物の部」、花びらが管状になった「管物の部」、矮化剤を使って草丈を低く育てる3本仕立ての「だるまの部」や1本仕立ての「福助の部」など。今年は入会2年目までの会員を対象とした「初級福助の部」と「初級ドーム菊の部」の2部門を新たに設定。審査員は花の開き具合や葉の色つや、病害虫の有無、全体のバランスなどを基準に見比べた。
審査会では、最優秀賞12点など入賞作品34点を決めた。最高賞に当たる「競技花の部」の最優秀賞は、茅野市の小林宗吉さん(82)が初受賞を果たした。「入会して18年目で、初めて受賞できた。今年はシェード処理など、工夫を凝らして賞の獲得を目指してきた。本当に嬉しい(小林さん)」と喜びを語った。
奥山幸茂会長は「花の咲き具合が例年より1週間程度遅れていたので心配していたが、開催に向けそれぞれが準備し、良いものを出品してもらえた。ぜひ多くの方にご覧いただき、心の癒しにしてほしい」と話している。
表彰式は、11月2日に同社参集殿で実施する。各部門の最優秀賞受賞者には、賞状やトロフィーが贈られる。
各部門の最優秀賞受賞者は次の通り。
▽JA信州諏訪組合長賞=小林宗吉(競技花の部)
▽諏訪市長賞=奥山幸茂(厚物の部・赤)
▽諏訪大社宮司賞=奥山幸茂(厚物の部・黄)
▽衆議院議員賞=奥山幸茂(厚物の部・白)
▽諏訪市議会議長賞=奥山幸茂(管物の部)
▽長野県議会議員賞=奥山幸茂(だるまの部)
▽長野日報社賞=奥山幸茂(福助の部)
▽JA全農長野中信事業所長賞=小林宗吉(切花の部)
▽JA信州諏訪健香会審査委員長賞=矢﨑越至(ドーム菊の部)
▽JA信州諏訪健香会長賞=奥山幸茂(その他の部)
▽JA信州諏訪協同活動推進課長賞=河西由紀子(初級福助の部)
▽JA信州諏訪健香会事務局賞=藤原みどり(初級ドーム菊の部)