JA信州諏訪原村営農センターは10月16日、諏訪市の城南小学校3年生2クラス61人の原村野菜集荷所見学を受け入れた。同センター職員が施設を案内し、集荷所の役割や集荷される野菜の種類などを説明。諏訪地域の新鮮な農産物が、同集荷所から全国各地に届けられていることを伝えた。
同集荷所はJA最大規模を誇り、セルリーやブロッコリーなど27品目を集荷している。児童はクラスごとに施設を周り、農家は畑で育てた野菜を収穫して同集荷所に持ち込み、職員が検査・予冷を行った後、大型トラックで全国に向け出荷されていることを学んだ。
また室温5度を維持する予冷庫にも入り、出荷規格に合わせるために取り除いたセルリー外葉の保管場所を見学。職員が野菜ジュースの材料になっていることを伝えると、児童は驚いた様子だった。
最後に、JA野菜専門委員会から食育・消費宣伝を目的に1人1株ずつセルリーをプレゼントし、記念撮影を行った。同校はこの日、社会科見学「諏訪めぐり」の一環で訪れ、同集荷所のほか諏訪地域の様々な施設を巡ったという。
3年2部の男の子は(9)は「知らない野菜の名前を知ることができた。セルリーの葉は捨てずに野菜ジュースにも使われているのを知れてよかった」と話していた。
同センターは11月まで、管内小学校10校の見学受け入れを行っている。
阿部敦雄所長は「諏訪地域では、夏場の生産量日本一のセルリーを始め、多くの野菜や花きが栽培され、全国に届けられていることを知ってもらえればうれしい」と期待を込めた。