飯山市木島地区で、長野県伝統野菜「坂井芋」の出荷が10月23日から始まった。同地区内の生産者で構成する「木島里芋研究会」が栽培に取り組んでいる。会員でJAながのアグリパートナー担当理事の佐藤嘉一さんは、「この地区は昔から千曲川の水害を受けやすく、土壌は多湿で砂交じり。食味は粘りが強く、もっちりとしていて、形は球形や楕円形ではなく、らっきょうのような形をしている。煮物以外にもシチュー、カレー、ポタージュ、フライドポテトにしてもおいしい。若い方にもぜひ一度食べていただきたい」と話した。同研究会は、県の「信州伝統野菜」の伝承地栽培認定を受け、坂井芋の生産、消費拡大をめざし、伝統を守っている。