高校生が地域産業をPR JAの出荷用段ボール5種をトイカプセルで完全再現

JA松本ハイランド
完成した段ボールガチャ
完成した段ボールガチャ

JA松本ハイランド山形支所は松本市山形村朝日村中学校組合立鉢盛中学校の総合学習「白峰タイム地域に貢献(産業振興)講座」で、農産物を出荷する際に使用するJA全農長野作物梱包段ボール箱のミニチュアを制作する活動に協力している。この活動は山形村教育委員会から同校へ「村内の文化資源を使用し多くの人に知ってもらう活動をしてほしい」と依頼があり、応答する形でトイカプセル作成を企画。5種の段ボール箱をミニチュア化した「やまガチャ段ボール」と題し、5カ月の制作期間を経て完成を迎え10月17日に同校にて完成発表会を開いた。
今回の活動は、生徒が同JAの山形支所に足を運んだ際に作物梱包段ボールに目が留まり、作成を決意。これを製品化すれば、地域のPRになり新しい製品になると考え、特産物を調べ、村の特徴ある農産物を調べ、すいか・ナガイモ・長ネギ・りんご・ゴボウの段ボールミニチュアを地元の制作会社に依頼し実現した。
なかでも見どころは、複雑な形状の白ネギの段ボール。ネギが見えるデザインで、生産者も唸る仕上がりになっている。カプセルには、各農産物の説明書を同封し、説明文は生産者と相談し、特産物の魅力を伝えられるようこだわりを見せている。生徒たちは、農作物の規格や特産の成り立ちの話に触れることで生産と流通についても学びを深めた。
制作に取組んだ生徒は「制作会社から届いた、型紙を自分たちで組み立て、テープを貼るなど、苦労したので心のこもった仕上がりになっていると思う。全5種類をコンプリートして大切に飾って、山形村の農産物に興味をもち食べてもらえたら嬉しい」と希望に眼を輝かせた。
今後は、山形村役場・山形村トレーニングセンターにて什器を常設。1回300円でカプセルトイとして販売予定。JAまつりや消費宣伝会などのイベント開催時には移動販売し農産物のPRにも活用する予定だ。

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