JA佐久浅間ではユーカリの出荷が始まっている。
ユーカリは、オーストラリアなどに広く分布するフトモモ科ユーカリ属の樹木の総称で、日当たりが良く、排水が良い場所を好む。近年は、ブライダルやクリスマスリースなどの花材として需要が高く、幅広い用途で使われる。5月から6月に定植し、10月から12月上旬にかけて収穫する。収穫期間が長いため労力分配もできる。鳥獣害を受けにくいことから、中山間地域の耕作放棄地対策としても期待されている。
出荷本格化を前に10月23日、佐久市のJAさく総合集荷所で出荷目ぞろえ会を開き、生産者ら20人が参加。「グニー」「パルブラ」などの品種の見本を示しながら出荷基準や荷造り時の留意点を確認した。JA担当者は「産地として選ばれるためには、品質の良い物を出荷しなければならない。そのために、一本一本の選別をしっかりと行ってほしい」と呼び掛けた。
同JAでは2015年に5戸の農家が試験栽培を始め、現在は70人が栽培。10月上旬から出荷が本格化し、12月中旬まで関東や関西を中心に出荷する予定だ。