地域の食と農を学ぶ 喬木第一小稲刈り

JAみなみ信州
刈り取った稲をひもで束ねる児童
刈り取った稲をひもで束ねる児童

下伊那郡喬木村の喬木第一小学校5年生45人は16日、同校近くの約7アールの田んぼで農事組合法人喬木グランドファーム、JAみなみ信州喬木支所職員、地元若手農業者、村役場職員ら8人の指導でうるち米「天竜乙女」ともち米「モリモリモチ」の稲刈りを行った。
喬木村の食と農を学ぶ「喬木の食」と題した同学年総合授業の一環として、4月の籾撒きから米作りを始め、脱穀までを体験する。
この日は、作業前にコンバインでの刈り取りの実演を見学。迫力の光景に児童は歓声をあげた。見学後は同JA営農部農産課の四ツ橋和生技術員が安全な鎌の使い方や作業の手順を説明。クラスごと両端に分かれ横一列に並び作業を始めた。児童は刈り取った稲を5束ごとひもでしばり、はざに掛けるまでをおよそ1時間で行った。
原梨乃さん(10)は「手作業での稲刈りは初めてで、ひもで稲を束ねるのが難しかったが楽しくできた」と話し、山越結菜さん(11)は「お米ができるまでにいろいろな苦労があることを知った。今まで以上に感謝して食べたい」と話した。
四ツ橋技術員は「子どもたちは手際よくスムーズに作業してくれた。米づくりの体験を通して農の大変さや大切さを学び、お米一粒残さず大事に食べてほしい」と話した。
同校では今後脱穀作業を行い、収穫したお米を使った調理実習などで味わう予定。

MENU