駒ヶ根市「子ども食堂」に米500キロ贈呈 今年から協賛

JA上伊那
目録を伊藤市長(右)に手渡す下島専務
目録を伊藤市長(右)に手渡す下島専務

JA上伊那と上伊那農政対策委員会は、駒ケ根市で取り組まれている子ども食堂「つながる食堂おいでなんしょ」に協賛し、上伊那産コシヒカリ500キロを無償提供した。10月20日、同市の高齢者保健福祉施設ふれあいセンターで開かれた「食料応援の日」に合わせて贈呈セレモニーが行われ、贈呈した米は会場を訪れた市民に配られた。
JAと同委員会は、将来を担う子どもたちに農業や食べ物の大切さを感じてもらうことや、上伊那の農業を次世代に引き継いでいくための活動として、各市町村が行う食農活動に協力。要望のあった市町村などへ上伊那産米の無償提供を行っている。今回は同市の農業委員からの紹介がきっかけとなり、実現した。
同日のセレモニーには同委員会の副委員長でJAの下島芳幸専務理事らが出席し、上伊那産コシヒカリ「今ずり米」の新米を贈呈。駒ケ根市の伊藤祐三市長らに目録を手渡した。
同市の子ども食堂は、地元有志でつくる「つながる食堂おいでなんしょ こども食堂」や同市社会福祉協議会が主催し、年に数回開催。子どもの貧困対策に限らず、食育や地域の交流の場として多くの市民が利用する。今年で8年目を迎え、学校の夏休みなどに合わせて地元農産物を使った昼食を提供するほか、「食料応援の日」として米や麺類、野菜、菓子類などの食料品配付も行っている。
贈呈した米は、2キロごとに分けられ同日に会場を訪れた市民らに配られたほか、今後開く子ども食堂で使用される。
下島専務は「上伊那農政対策委員会では組合員の皆さんにも協力いただきながら、農政運動や消費拡大、地域貢献などに取り組んでいる。そんな想いも感じてもらいながら、上伊那の米を食べてもらい、地域の農産物の活用につなげてほしい」と期待した。
伊藤市長は「人々のつながりや支え合いは市にとっても重要で宝物。支援していただいたことに感謝し、より暮らしやすい街を目指していく」と感謝した。

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