大町市の大町東小学校5年生24人が、10月1日に同校グラウンドで昔ながらの機械を使った脱穀体験を行った。地域支援コーディネーターの内川篤さんらが、昔の農家が使っていた脱穀機の使い方を丁寧に説明し、児童たちに指導した。
児童たちは、田植えから収穫、はぜ掛けしたもち米を足ふみ脱穀機を使って稲から米を取り出す作業に挑戦。足ふみ脱穀機は、足でペダルを踏むと針金が回転し、稲をあててお米を短時間で多くとれる。初めて触れる機械に興味津々で、慎重に作業を進めた。脱穀機を使うと、稲からお米が次々と取り出され、児童たちはその様子に驚きと喜びの声を上げた。また、ハーベスターや唐箕(とうみ)を使った脱穀も体験。唐箕はハンドルを回して風をおこし、お米とゴミを分ける。ハーベスターは、エンジンと移動用キャタピラーを備え、稲から藁を取り除いて籾に仕上げる。
体験を終えた長山瑞來君は「自分たちで育てたお米をみんなと協力しながら脱穀できてよかった」と笑顔で話した。精米後は、収穫祭でのもちつきや料理に利用し、豊作に感謝する予定だ。