飯田市のJAみなみ信州農産物直売所りんごの里は20日、25周年祭を開いた。周辺整備に伴う店舗建替のため今年12月10日で現建物での営業を終了することから、現建物では最後の周年祭となった。秋の農産物が豊富に並ぶ観光シーズンということもあり、県内外からおよそ1,400人が訪れイベントを楽しんだ。
周年祭ではりんご、ラ・フランスなど旬のくだものの詰め放題、お米やりんご、肉など豪華景品が当たるくじ引きや音楽イベントのほか、お笑い芸人のはっちゃんが来店し農産物のアピールや来店客との交流でイベントを盛り上げた。同直売所生産者組合が行った新米「風さやか」のおにぎり無料配布では、生産者が仮設店舗の案内も来店客に手渡し引き続きの利用をPRした。
同JA直売所連絡協議会の長谷川昇会長は「父母の代からりんごの里に出荷してきたので思い入れのある建物が建て替えになるのはさみしいが、今日も大勢の皆さんに来場いただけ直売所としての認知度や期待もかなり高いと改めて感じた。これからも多くの皆さんに楽しみに来ていただける活発な店づくりをし、りんごの里をさらに盛り上げていきたい」と話した。
愛知県から訪れた遠藤るり子さん(50)は「りんご狩りに飯田に来て、そばを食べてりんごの里に寄ってお土産を買って帰るのが毎年の楽しみ。今年はちょうど周年祭をやっていてくだものの詰め放題を楽しんだり、ついつい奮発してしまった。来年は仮設店舗とのことだが、また楽しみに寄らせてもらいたい」と笑顔で話した。
今後りんごの里は12月19日から仮設店舗での営業開始となり、来年12月に新店舗での営業を開始する予定。