JA上伊那営農経済部米穀課は10月4日~11日に、管内7会場で麦栽培指導会を開いた。このうち、4日に駒ヶ根市のアイパルで開いた指導会には生産者46人が出席。2025年産の栽培に向けて、栽培管理のポイントなどを確認した。
管内では大麦「ファイバースノウ」と小麦「ハナチカラ」を栽培している。2024年産の大麦は、3月下旬~4月上旬にかけて降雨が多く、一部地域で湿害の発生が見られたが、特に病気が多発することなく順調な生育となった。小麦については23年産と同様に赤かび病の発生が見られたため、同JAは殺菌剤散布を条件とした集荷を行った。
栽培のポイントについては上伊那農業農村支援センターの担当職員が説明。10月末までに播種を終えてほしいとし、播種前の耕運については播種時期の湿害と春の干ばつに備えて、排水と潅水の両方に使えるよう溝を切っておくよう呼びかけた。また、担当職員は「播種後も定期的に圃場を訪れ、雑草や病気が出ていないかを確認してほしい」と話した。