飯田市竜丘地区の農家で構成する「あぐりの田んぼ学校」は2日、飯田市時又の時又保育園で「田んぼの生き物教室」を開いた。同園の年長園児24人が田んぼの中や周りを走り回り、元気に生き物探しを楽しんだ。
この日は飯田市美術博物館生物担当学芸員の四方圭一郎さんを講師に、先日同園で稲刈りを行った田んぼでコバネイナゴやオンブバッタ、コオロギ、赤トンボなどを捕まえ、友達や先生に見せて名前を確認し合った。村松真弥さん(6)は「こんなにたくさん生き物がいると思わなかった。捕まえるのが楽しかった」と笑顔で話した。
「あぐりの田んぼ学校」代表の熊谷伊久夫さんは「子どもの目は鋭い。子どもが本来持っている能力や興味を自然の中で育ててあげることが大切。遊びながら楽しく学んだことが将来につながったらうれしい」と話した。
「あぐりの田んぼ学校」は同地区の小学校、保育園で昔ながらの手作業での田植えや稲刈りのほか、毎年夏と秋の2回田んぼの生き物教室を開き、米づくりを通した食育活動を続けている。