「紫輝」仕込み式 できの良いワインの完成を願って

JA上伊那
粉砕機にヤマソービニオンを投入する小田切村長
粉砕機にヤマソービニオンを投入する小田切村長

宮田村やヤマブドウ生産者などでつくる「中央アルプス山ぶどうの里推進会議」は10月4日、同村の本坊酒造マルス駒ヶ岳蒸留所で2024年の赤ワイン「紫輝」の仕込み式を開いた。同会会長の小田切康彦村長をはじめ関係者24人が出席。生産者が持ち込んだヤマブドウ「ヤマソービニオン」を粉砕機に投入し、できの良いワインの完成を願った。
同会は、中央アルプス駒ヶ岳山麓の地の利を生かした新たな商品開発を目的として1998年に発足した。ヤマブドウの栽培にあたっては、JA上伊那の担当指導員が指導や巡回を行っている。
今年は5月に霜が降り被害を受けたが、その後丁寧に栽培することで品質を確保。収量も平年並みの14トンを見込んでおり、紫輝に8トン、山ぶどうジュースに4トン、ビール(発泡酒)の「ヤマソーホップ」に2トンを使用する。紫輝は720ミリリットルで4500本、樽熟成を2200本予定している。
仕込み式では代表者がヤマブドウを粉砕機に投入。茎から外れ潰れたブドウがタンクにたまっていく様子を見学した。
小田切村長は「生産者が手塩にかけて栽培したヤマブドウが、匠の技でさらに良いワインとなることを期待している」と話した。
仕込み後は発酵、圧搾、熟成を経て通常の紫輝は来年5月、樽熟成は同年12月に販売される予定。

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