JA松本ハイランドは、地域のリーダーを育成する目的で開催している「協同活動みらい塾」の第6回講座を10月15日に松本市のJAグリンパルで開催した。「地域価値と戦略ドメイン~地域資源や農の価値を活かす事業~」と題して講義を行い塾生10人が出席した。
同塾第1期の卒塾生で、松本市で中山東花園を経営している菅谷信が、「中山東花園から農村(中山)を元気にするプロジェクト(通称NNGP)~BLISS FARM MATSUMOTOでビジネス化を目指す~」と題して話した。続いて同経営のモデルになった、福岡県のBLISS FARM Minouの平尾典之さんが登壇し「新しい農業のカタチと地域活性化について」講義を行った。「BLISS FARM Minou」は、2016年に耕作放棄地を活用した地域の価値の創造を追求することを目的に開園し、体験農園・野菜セット便・デリバリー事業などを通して地域に求められる新しい事業モデルとして注目されている。
今回の講座では、「どのような人々の価値観やニーズ」があり「強みとなる経営資材は何か」「どんなことが求められるサービスなのか」など、塾生たちは3班に分かれグループワークで意見を交わした。発表では「教育の場として、子どもが自然の中で学ぶ機会を提供すること」や「都会から自然を求めて集まる客層に向けて宿泊施設の準備が必要なのではないか」など、地域を巻き込みながら地元を盛り上げる方法について意見を交換した。
塾生の小川瑞枝さんは「BLISS FARM MATSUMOTOの名前は知っていたが、話を聞いて知ることがたくさんある。この機会を活用し、これからも学びを深めていきたい」と話した。