稲作体験でもち米を脱穀 児童が“イロトリゴメ”と名付け愛情込めて育てる

JA信州諏訪
ハーベスターでの脱穀作業を体験する児童ら
ハーベスターでの脱穀作業を体験する児童ら

茅野市の金沢小学校5年生22人は10月15日、稲作体験を行っている茅野市の田んぼで脱穀を行った。JA信州諏訪の地元組合員や株式会社松本山雅の元選手、JA茅野中央支所の職員ら10人が支援。児童は“イロトリゴメ”と名付け、愛情いっぱいに育ててきたもち米を、ハーベスターで籾と稲わらに分ける作業を体験した。
JA茅野中央支所は2021年から、同校の稲作体験を支援している。株式会社松本山雅はJAがゴールドスポンサー契約を結んでおり、ともに食農教育に力を入れていることから元選手が作業の応援に駆けつけてくれている。
児童は2024年度、5月に代かきと田植えをし、夏休み期間中は当番を決めて水入れを行うなど生長を見守ってきた。“イロトリゴメ”は、同学年の学級通信のタイトルで、「個性豊かな児童」を指す「イロトリドリ」を受けて名付けられたもの。子どもたちが心を込めて作ったコメという意味が込められているそうだ。
この日は、同校の稲作を長年支援する地元組合員の矢島喜久雄さんが作業内容を説明。児童は一人ずつ、9月に刈り取り、はぜかけておいたもち米の束をハーベスターに入れていった。籾袋が満杯になると、皆で協力して軽トラックに運んだ。脱穀後の稲わらは、わら切りカッターで細かく切り、田んぼに満遍なくまいた。
もち米は11月上旬、児童が金沢地区の文化祭で販売する。また、同月下旬には関係者を招いて収穫祭を開く計画だ。
幸山彩那さん(10)は「籾と稲わらを分けてくれる便利な機械を体験できて楽しかった。皆が喜んでくれる収穫祭を開きたい」と話した。
JAは他にも、管内9小学校の稲作体験を支援している。

MENU