秋ソバ「信濃1号」収穫はじまる 「プレミアムそば」品質良好

JA上伊那
上伊那管内で秋ソバ収穫はじまる
上伊那管内で秋ソバ収穫はじまる

JA上伊那管内で10月10日、秋ソバ「信濃1号」の刈り取りが始まった。2024年度は作付面積約727ヘクタールで生産量約564トンを目指す。収穫の最盛期は10月中旬を見込む。同日には、伊那市の農事組合法人上戸ファームが、食味を向上させた信濃1号「プレミアムそば」を刈り取った。
24年産ソバは播種後の天候に恵まれ順調な生育。一部圃場では、獣害が心配されたが大きな影響はなく、例年並みの収量を見込む。刈り取ったソバはJA施設で乾燥調製され、県内の大手製粉会社などに出荷される。
「プレミアムそば」は、伊那市のソバをブランド化しようと、新たな栽培指針を策定し、22年産から本格栽培を始めたブランド。同JAと同市、信州大学などで結成したプロジェクトチームが、主な品種「信濃1号」の成分を分析しておいしさを数値化し、食味の良さを追求。地元産の牛ふん堆肥などを使うことでタンパク質含有量を向上させて食味を良くし、さらに収量増加も実現させた。
この日は、同法人の組合員4人がコンバイン2台を使って刈り取りをスタートさせた。市内にある約2ヘクタールの圃場を収穫し、品質を確かめた。
同法人では受託作業も行い、6ヘクタールのプレミアムそばを含めた10ヘクタールで信濃1号を栽培。収穫は10月下旬まで続く予定。
同法人で機械管理を担当している唐澤和幸理事は「収穫直前に降雨があり心配したが、実もしっかり膨らんでいて品質がいい。標高850メートル以上で育ったおいしいソバを皆さんに食べてもらい、プレミアムそばで伊那市のソバを発信していきたい」と話した。
収穫したプレミアムそばは、26日と27日に伊那市のはびろ農業公園「みはらしファーム」で開かれる「新そばまつり」でふるまわれる。

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