小平農園で食用ホオズキ収穫最盛期

JA信州諏訪
生食用ホオズキとジャムをPRする小平さん
生食用ホオズキとジャムをPRする小平さん

長野県茅野市の小平農園で食用ホオズキの収穫が最盛期を迎えている。管内A・コープ店4店舗の農産物直売コーナーなどで、生食用パック入り(1パック15~18粒)や加工用ホオズキを使った「八ヶ岳食用ほおずきジャム」(1瓶190グラム入り)を販売。品質と味にこだわった商品づくりに力を注いでいる。
同農園は、園主の小平邦雄さん(81)ら家族3人、夏場はアルバイト従業員1人を雇って日々作業に励んでいる。
ホオズキは2015年に「八ヶ岳食用ほおずき」として商標登録し、安全・安心で消費者に信用してもらえる品として販売している。2024年は、約30アールのほ場で品種「ゴールデンベリー」750本前後を栽培。大粒でジューシー、甘みと酸味のバランスがよいのが特徴。収穫は、8月中旬から始まり10月下旬頃まで行う見込みだ。
小平さんによると「今年は多くの生産者が、高温障害や雨の影響などで栽培に苦慮している」という。同農園では、不揃い等で生食用にできなかった分を加工用に回してジャムにすることで収穫したホオズキを余すことなく使用できている。
ジャムづくりは20年ほど前から、当時のJAの薦めで始めた。その後複数の業者に依頼し、現在は塩尻市の業者に委託している。1回でホオズキ60キロを使用し、ジャム200個ほど製造。2024年収穫分は600個ほど製造予定。今後、ラベル貼りなどを行い、来年1月頃から販売する計画だ。
こだわりはきび糖を使用することで、コクがあり、奥深い味わいになるという。
小平さんは「ホオズキの鮮やかなオレンジ色にきび糖の色が加わるが、見た目よりも味にこだわりたいという思いで、きび糖を選んでいる」と話す。さらに「多くの人に味を好んで買ってもらっていることがうれしい。1瓶にたっぷり入っているのでホオズキならではの甘味や酸味を楽しんでもらいたい」と呼びかけている。

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