飯田市のJAみなみ信州上郷支所は8日、同支所管内の40アールの田んぼで同地区の生産者組織「上黒田そば生産組合(岩崎守倫組合長)」のメンバー7人と同支所8人が参加し、同組合が栽培するもち米「マンゲツ」を収穫した。地域農業を支える生産者組織と職員の交流の機会として毎年もち米づくりを通した共同作業を行っており、3時間ほど一緒に汗を流した。
この日は、機械で刈り取ることができない四隅を職員が鎌を使い刈り取ったあとメンバーが全体を機械で刈取った。参加者は声を掛け合い、会話を楽しみながら協力してはざかけまでを行った。収穫したもち米は11月に行う「上郷支所・飯田支所・座光寺事業所合同収穫祭」でも販売する予定で、毎年購入を待ちわびる人がいるほど人気商品となっている。
同支所総務信用課の仲田裕樹さんは「お客様として接するだけでなく、田んぼで一緒に作業しながらお話して顔を覚えてもらうことができた。こうした組織の皆さんの活動が、地域の元気につながると改めて感じた。一緒に地域を支えていけるようこれからも作業に積極的に参加したい」と話した。
同組合の岩崎組合長は「今年もメンバーや職員の皆さんの協力で収穫を迎えることができた。毎年恒例の作業だが、このような活動が続けられることは当たり前ではなく尊いことだと思う。これからも楽しみながらもち米づくりを続けていきたい」と話した。
同組合は地域の農地を維持するために共同でそば栽培を行う目的で設立した。近年は脱退するメンバーもいる中でも活動を続けており、地域を活性化する組織のひとつとして活躍している。