りんご三兄弟 シナノスイート本番

JAグリーン長野
選果作業が進む
選果作業が進む

JAグリーン長野は10月7日、長野市信更町の信更果実流通センターでりんご三兄弟「シナノスイート」の選果・出荷を始めた。昨年より1日遅いスタート。同品種は、管内でも信更地区など標高の高い地域を中心に振興。凍霜害等で数量が少なかった昨年に比べ、着果を確保。生育期の高温で懸念した着色不足も、収穫を前に気温が下がってきたことから、色がのり始めた。JAでは、前段の「秋映」と合わせて講習会を開き、着色管理や収穫の目安、選果基準などを生産者に伝え、適期収穫とロス削減による出荷量の確保・拡大をめざしている。
2回目の選果となった8日は、朝からシナノスイートの選果を開始。選果担当者が、果面の傷やサビの有無、果形などを目視で確認。手早く選果機に流し、糖度・着色などから等階級に分けられた果実を、箱詰め担当者が見栄え良く詰めた。
また、JAでは着色や果形は特秀・秀に劣るものの、糖度14度以上と味の良いものを別で「赤秀プレミアム」規格として選果。3番手の赤秀に付加価値が付くことで、販売単価・生産者手取りの向上につなげる。同センターではシナノスイートのみを対象に実施。味の良さをPRしながら出荷につなげる。
センターにリンゴを持ち込んだ女性生産者は「やっと色が入ってきた。今年“は”じゃなくて、今年“も”おいしい」と話し、出荷に向けて意欲を見せた。
JA販売担当者によると、梅雨時期の降雨や夏の猛暑の影響で、当初の出荷計画よりも下げたものの、30,000ケースの出荷を計画。関西・中京・地元・関東方面の市場に出荷し、生産者手取りの確保・向上につなげる。また、インターネットなどを通じて前段の秋映、後段のシナノゴールドとセットで販売し、グリーン長野ブランドの「りんご三兄弟」のPR・販売拡大につなげる。

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