JA上伊那花卉部会南部支会は10月2日、駒ヶ根市のアイパルで交流研修会を開いた。支会員ら28人が出席し、JA全農長野果実花き課の平谷俊彦技術審議役から近年課題となっている高温対策や、作物の生産に重要な土壌づくりについて学んだ。
さまざまな花卉品目を栽培する支会員の交流を深めることを目的に年1回開催。以前はマレットゴルフ大会などを行っていたが、コロナ禍が明けた昨年からは研修会として栽培の要点を学びながら支会員同士の交流を図っている。
研修会では、30年前は30度を超える日が少なかったものの近年では当たり前になっていることをあげ、高温障害を起こさないために①ハウス内の換気②遮光③細霧冷房の設置を推奨。実際に取り入れる際の注意点やより効率的な方法も紹介した。
土壌づくりでは、土壌に有機質を入れることで保水性や排水性に優れた団粒構造にすることが重要だと説明したほか、土壌診断の数値から状態を見極め適切な肥料散布を行うよう呼びかけた。
同支会の小野完支会長は「だんだんと高温の日が多くなり、今まで発生していなかった病害虫の発生も心配されるようになってきた。品質のよい花を今後も出荷できるよう、今回学んだ内容を活かしてもらいたい」と話した。