地域みんなで楽しく稲刈り とれた米は支援米にも

JAみなみ信州
真剣に鎌で稲刈りをする園児(長野県飯田市で)
真剣に鎌で稲刈りをする園児(長野県飯田市で)

飯田市川路の川路保育園は1日、同地区にある5アールの田んぼで年長から年少園児36人とその保護者が稲刈りを行った。川路地区の農家やまちづくり委員会メンバー、JAみなみ信州職員も参加し地域みんなで支える米づくりは今年で19年目。この日は50人ほどでにぎやかに作業を楽しんだ。収穫した米の一部は国際協力田米運動の支援米としてマリ共和国へ送る予定。
親子で稲刈りを体験した田中優貴さん(35)は「農家なので子どもも農作業には親しみがあるが、稲刈りは初めて。地域の方々のおかげで親子で貴重な経験をさせてもらえてありがたい」と話した。息子の煌大くん(6)は「とれたお米にお気に入りのふりかけをかけて食べたい」と笑顔を見せた。
この日は5月に植えた「にじのきらめき」を収穫した。年長園児が1株ずつ鎌で刈り取り、保護者が数株を束ねて紐でしばった。年中・年少園児が稲運びを担当し、皆で協力しながらはざかけまで行い約1時間半で作業を終えた。
同地区の農家で活動を支える関島晟さん(78)は「子どもたちには元気をもらえ、自分自身も年齢を忘れ楽しむことができた。大人が手本となって子どもたちの成長を見守り、支えていきたい。米づくりの経験が子どもたちの将来の力につながればうれしい」と話した。
同園ではお世話になっている方々を招いて11月に収穫祭を開き、とれた米で五平餅を作りみんなで味わう予定。

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