JA信州諏訪は9月から11月、管内6市町村で農業祭を開いている。茅野市会場は9月21日、茅野市運動公園で実施。新ブースの「花まつり」や「組合員Myページブース」のほか、恒例の新鮮野菜や果物の販売などさまざまなブースが並んだ。多くの人が訪れ、生産者と消費者の絆を深めるひとときを過ごした。
「花まつり」は花き卸売市場「株式会社名港フラワーブリッジ」、種苗会社協力のもと2023年9月、単独イベントとして開催。「管内ではたくさんの花きが栽培され、全国に届けられていることを地元の方に知ってほしい」との思いからだ。好評を受け、今年は「農業祭でより多くの人にPRしよう」と出展を決めた。
ブースには、JA花き専門委員会の会員有志から集めたきく・カーネーション・トルコギキョウなど15品目以上の花きを展示。コーナーは、手のひらサイズの花器にスターチスを生けるワークショップや、ビニールプールに浮かべた花を金魚すくい用ポイですくう「花すくい」があった。
また、花の専門家3人が展示花きからブーケやアレンジメント約30個を製作し、じゃんけんで勝った人に贈る「花のじゃんけん大会」には100人以上が参加。大いに盛り上がった。
ブーケを貰った茅野市の女性(30)は「諏訪地域でこんなに素敵な花が栽培されていることは初めて知った。誕生日の祖母にプレゼントしたい」と笑顔で語った。
「組合員Myページブース」では、2023年から本格運用しているJAの利用者専用無料ウェブサイト「組合員Myページ」の登録方法を担当職員が伝えた。
新鮮野菜や果物の販売コーナーはイベント開始直後から行列ができ、子どもたちには「クレヨンしんちゃんショー」や「象さんのふわふわドーム」が大人気だった。
小平淳組合長は「今日は、日々暑い中苦労されながら農産物を栽培管理する農業者の祭典。消費者の皆さんに農業者の気持ちを理解していただき、農業の魅力を再発見していただきたい」と挨拶した。