事業拡大の大きな力に 農福連携で消費者ニーズに応える

JAみなみ信州
丁寧に進める荷造り作業
丁寧に進める荷造り作業

JAみなみ信州農産物総合DMセンター(高森町)は、社会福祉法人親愛の里グループの事業所「親愛の里紙ふうせん」と協力して農福連携による荷造り作業を行っている。18日には施設利用者4人が梨「南水」の荷造り作業を行った。4年前から行うこの連携は丁寧な作業でクレームも少なく、同センター事業拡大への大きな力となっている。
試しやすく食べきれる量、手の届きやすい価格などの消費者ニーズに応えるため、同センターではネットやカタログ販売で少量目商品を開発している。その一方で選果場や同センターだけでは対応が追い付かない課題があったことから、同施設の協力で荷造りを行っている。
この日は選果場から運ばれてきた梨1玉ずつのキズなどの有無を確認、キャップをかぶせ箱詰めし、封をする一連の作業を分担して手際良く進めた。作業者は気になる点があると責任者に確認を求めるなど丁寧な作業で荷を仕上げていった。
同センターの松原正和所長は「こういった細かな梱包作業まで職員では手が回らないので、大変助かっている。丁寧に作業いただけるので安心してお任せすることができる」と話した。
利用者のサポートを行う同施設の北村稔さん(65)は「毎年の経験者もいて、皆さん張り切って作業している。施設の外へ出てJAの皆さんと交流できることもありがたい。任せていただいた仕事をしっかりとできるように、一生懸命作業させていただく」と話した。
今年度は2月末までの期間で梨やりんご、市田柿など合計で約22,000箱の作業を予定。同センターではカタログの封入作業も同施設に依頼するなど継続した連携を行っている。

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