40年以上続く伝統の稲刈り体験 収穫の喜び分かち合う

JAあづみ
収穫した稲を束ねる児童たち(安曇野市豊科)
収穫した稲を束ねる児童たち(安曇野市豊科)

安曇野市立豊科東小学校5年生35人は17日、同校に隣接するコメ農家の田んぼで稲刈りを体験した。米作り体験は40年以上続く同校の伝統行事。5月中旬に植えた「コシヒカリ」の稲を刈り取り、はぜに掛けていった。
JAあづみは、食農教育「あぐりスクールサポート事業」の一環として苗を全て提供した。
JA理事やボランティアの方々に鎌の使い方や稲の刈り方を教わり、手刈りに挑戦。児童らは、黄金色に実った稲穂を掴み鎌で「ザク」「ザク」と音を立てながらに刈り取った。稲は3~4束ずつ紐で結んで、はぜ掛けした。
男子児童は(10)「暑くて大変だったけど、しっかり収穫出来て嬉しかった。1束1束がすごく重かった」と笑顔で話した。
上川手地区の下里英文理事は「米作りは機械での作業が主流となり、昔ながらの手法で行う米作りは貴重な体験だと思う。こうした取り組みが食へのありがたみを感じる機会になれば嬉しい」と話した。
はぜ掛けした稲は、1週間ほど乾燥させ、機械で脱穀する。収穫した米は11月下旬~12月初旬頃にPTAも交えて「収穫祭」を開き、新米や豚汁を味わい、ボランティアに向けて1年間の体験発表をする予定だ。

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