JAグリーン長野で「ブドウ」の主力「シャインマスカット」「クイーンルージュ®」の出荷が9月下旬、最盛期を迎えた。同JAぶどう部会では、「種なし」「皮ごと食べられる」品種への更新が進み出荷量が増え、今年度はシャインマスカットが品種構成比の6割強。長野県オリジナル品種のクイーンルージュ®は昨年出荷量の1.5倍を見込み、高単価取引と、認知・ファンの拡大による需要増加をめざす。
ブドウの検品は、9月上旬から出荷が進む黒系品種と同様、2か所の流通センターで行っている。3連休前の9月20日、若穂果実流通センター(長野市若穂)にはシャインマスカット1,075ケース(1ケース=5kg)、クイーンルージュ®31ケース(同)が持ち込まれた。糖度の上昇が遅れ出荷のペースに影響したが、シャインマスカットは9月8日から出荷が始まって以来、11日間で最多の量が集まり、最盛期を感じさせる。検品担当者は、粒揃いや着色、荷姿を1箱1箱検品し点数を付した。
本格化を前に9月12日に行った目揃会では、生産者が、「味も良いので、出荷量を増やしていきたい」と意気込んでいた。
JA販売担当によると、シャインマスカットで10万ケース(1ケース=5kg)、クイーンルージュ®(1ケース=5kg)で7千ケースの出荷を見込んでいる。関東、関西、地元の重点取引市場に出荷・販売する。