畜産協議会定期総会開催 生産者とJAが一丸となり畜産業を守る

JAみなみ信州
あいさつをする松下協議会長(長野県飯田市で)
あいさつをする松下協議会長(長野県飯田市で)

JAみなみ信州畜産協議会と同JAは11日、飯田市鼎の同JA本所で2023年度JAみなみ信州畜産協議会定期総会を開いた。協議会を構成する酪農・肉牛・繁殖・養豚・山羊・養鶏部会の各役員、同JA役職員、長野県飯田家畜保健衛生所、全農長野、長野県農業共済組合らおよそ30人が参加した。23年度の事業報告と第26回同JA畜産共進会の報告を行い、24年度事業計画が承認された。役員改選を行い、新協議会長には同JA酪農部会の吉川正志部会長が選出された。
同協議会の松下敏文協議会長は「大変な生産状況が続いているが、皆さんと力を合わせてこの危機を乗り越えたい。これからも高品質な畜産物の生産に励み、この地域の畜産を守るため積極的な農政運動を行っていきましょう」とあいさつした。
23年度は生産コストの高騰などによる厳しい情勢の中、肉牛のブランド力向上や養豚での衛生対策の強化による生産向上、共進会・共励会を中心とした生産意欲・技術向上を図った。第75回下伊那子山羊市場を開催し、地域文化の伝統を守る取り組みも行っている。同JA独自の支援事業ネクスト・アグリ・プランを活用した畜産経営基盤強化にも取り組むなどし、23年度畜産販売実績は約28億4千万円(前年比100.2%)となった。2024年度は安全・安心なみなみ信州畜産物の生産基盤の強化と、農畜産物の適正価格実現に向け消費者に理解してもらう活動も強化するとした。
同JAの寺沢寿男組合長は「畜産は当地域で欠かすことのできない重要な産業。生産者の皆さんが将来にわたって営農を継続できるようしっかりと支援をし、生産者と一緒になって地域の農業を守っていく」と話した。
また同協議会で署名活動に取り組んだ食肉処理施設の移転について同JAより経過報告を行い、今後も引き続き生産者とJAが一丸となって農政運動などを行っていくことを確認した。

 

人事情報
副協議会長▽小原繁部会長(肉牛部会)・井原毅部会長(繁殖部会)

MENU