フナ出荷開始

JA佐久浅間
いけすから小ブナを水揚げするJAの担当者
いけすから小ブナを水揚げするJAの担当者

JA佐久浅間さく営農センターは9月3日、特産の小ブナの出荷が始まった。佐久地域で生産する小ブナは身が柔らかく味が良いことから、郷土食として親しまれている。
小ブナは、JA佐久平ふな部会の会員が5月下旬から約3カ月かけて水田で養殖。水の流れをさかのぼる習性を利用し、水を抜いた水田からせきに集めて水揚げする。水揚げ後、いけすに放し泥を吐かせてJAに出荷。集荷した小ブナは再びいけすで泥を吐かせた後、JA職員が鮮度を保つため、水と酸素を入れたビニール袋に詰めて生きたまま出荷する。
佐久野沢支所で3日から直売を行い、初日は110キロを販売。管内の直売所やAコープの他、4日から市内の学校給食向けに約220キロを提供する。
20年前から小ブナを養殖する同市跡部の小林全さんは「父から引き継ぎ毎年フナを育てている。郷土の旬の味覚を今年も味わってもらいたい」と話している。

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