JAグリーン長野は9月13日、長野市篠ノ井の東部青果物流通センターで、ナシの主力「南水」を初選果した。今年は凍霜害等も少なく着果量を確保できたが、8・9月の激しい雷・風・雹・雨の影響で、一部園地での落果・品質低下が発生。被害果実の特別荷受けや生産者の一次選果や流通センターでの選果徹底により出荷量・品質を確保するとともに、市場と連携した情報共有による需要期や競合産地の出荷量に応じた「計画出荷」を行い、生産者手取りの確保・向上につなげる。
選果作業では、選果担当者の従業員が、果面の傷の有無や日焼けの状況など出荷規格に応じて確認しながら選果機に載せ、等階級に分けられたものを箱詰め。300ケース(1ケース=5kg)を荷造りした。
9月6日に同センター含む2会場で開いた講習会では、生産者が持ち込んだ果実の品質検査を行い、収穫時期の目安を確認。平均糖度が出荷目安の13度を上回るなど全体に高く、熟度の目安となる硬度は基準内に収まるかやや基準より硬いものの、軟化もすすみ、やや過熟を懸念。JAでは熟期が来たものを順に選りすぐって収穫することを呼び掛けた。
JA営農販売部販売課によると、出荷量は12,000ケースを計画。主な出荷先は、関西、地元、中京、関東の重点取引市場に計画的に出荷していく。9月下旬には特産果樹部会なし専門部で、2年ぶりに「1箱品評会」を行い、高品質生産と栽培意欲の向上につなげる予定だ。