JA上伊那立毛品評会運営委員会は9月3日、第36回立毛品評会(トルコギキョウ)の審査会を行った。JA上伊那や上伊那農業農村支援センター、JA全農長野の職員など12人が審査員を務め、上伊那管内の10圃場を回った。
立毛品評会は栽培技術の平準化や品質向上などを目的に毎年開催。トルコギキョウの他にもアルストロメリアやスターチスなど品目ごとに審査を行っている。
上伊那のトルコギキョウは管内で改良されたオリジナル品種が特徴で、出荷数量の約8割を占め、気候等に合わせて改良や品種選定が行われている。今年は酷暑であったが、枯れや草丈が短い圃場はほとんどなく順調な生育。来年以降も酷暑が見込まれるため、さらなる品種選定や栽培管理における高温対策を検討していく。
審査会は秋の彼岸に合わせて生産する農家が多いため毎年この時期に開催。審査員は草姿や管理、病害虫の状況を確認し100点満点で採点した。
同JA営農経済部園芸課の五味雅巳花き係長は「生育初期から栽培管理が徹底できたおかげで草丈も揃った良い圃場が多く、優劣つけがたかった。昨年、日本一の出荷数量となったが、日本一を継続できるよう取り組みたい」と話した。