リンゴ直売・カフェ「S・TREE」オープン

JA信州諏訪
「S・TREE」看板メニューのりんご飴とりんごジュース
「S・TREE」看板メニューのりんご飴とりんごジュース

諏訪市のリンゴ農家の笠原果樹園が9月7日、同市にリンゴ直売・カフェ「S・TREE(エス・ツリー)」を開店した。看板メニューのりんご飴はフレーバーが7種あり、同園で収穫した旬のリンゴのシャキシャキ・ジューシーな食感を味わえるのが魅力。リンゴの袋詰めやリンゴジュースなどもおすすめだ。園主で、JA信州諏訪の組合員の笠原大吾さん(39)家族の「諏訪地域のおいしいリンゴを新たな形で広めたい」という思いが詰まった店舗に、多くの人が訪れている。
同園は1926年に創業し、大吾さんは4代目。先代の父清一さんのもとで10年間栽培・管理を学び、2017年に園主を受け継いだ。2024年度は、同市と箕輪町のほ場(計4ヘクタール)でリンゴ約20品種を栽培。9月現在、「シナノリップ」の収穫を行っており、11月中旬から始まる「サンふじ」までリレー収穫する計画だ。
自家製の堆肥で土づくりを行い、味に納得できるまで可能な限り木の上で完熟させるのがこだわり。「信州の環境にやさしい農産物認証」を取得し、安全・安心なリンゴを届けている。
同店は、「直売に来てもらった方に気軽に立ち寄ってもらえるカフェ」をコンセプトに2年前から構想。大吾さんの妻が店内をデザイン。天井から色とりどりのドライフラワーを吊るし、おしゃれで可愛らしい雰囲気だ。リンゴのほ場も一望できる。
りんご飴は、都会で若者に人気の店舗を訪問し、作り方を習得。同店では、「プレーン」「ジャスミン」「抹茶」「紅茶」「ほうじ茶」「ココナッツ」「シナモン」から選べる。大人には、さっぱりとした味わいのお茶フレーバー、子どもにはココナッツが人気とのこと。店名には「スイーツのなる木」の意味合いを込め、今後、アップルパイなどのメニューを増やしていきたい考えだ。
大吾さんは「地域の皆さん、JA職員など多くの方の協力のおかげで開店でき、とても感謝している。諏訪地域の生産者は皆技術が高く、高品質なリンゴを栽培している。地元の方々、観光客の皆さんにこの店が広まって、生・加工品ともにおいしく食べてもらい、諏訪のリンゴがさらに人気になればうれしい」と話している。
2024年は12月頃まで不定休で営業する。駐車は、店舗のある建物1階前のスペースへ。

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