「オレオレ詐欺」被害未然防止に貢献 JA茅野南部支所の職員が感謝状受け取る

JA信州諏訪
石井署長(右)から、感謝状を贈られた西澤業務課長(左)と柳澤担当
石井署長(右)から、感謝状を贈られた西澤業務課長(左)と柳澤担当

茅野市のJA信州諏訪茅野南部支所の職員が、「オレオレ詐欺」とみられる「電話でお金詐欺」被害を未然に防止したとして9月10日、茅野警察署から応対した西澤歩業務課長と窓口係の柳澤愛実担当に感謝状が贈られた。今後もJA全体で情報を共有、警察署と連携を図り、被害の未然防止に努めていく考えだ。
事案は7月19日、同支所に来所した80歳代の夫婦が「現金500万円を引き出したい」と申し出。柳澤担当が使い道を聞いたところ、明確な回答が得られなかったため西澤業務課長に報告。西澤業務課長がさらに話を聞き込み、詐欺を疑って同署に通報した。警察が詳細を聴取した結果、夫婦は息子を名乗る者から「不倫をしてしまった。示談金として500万円が必要。用意してほしい」などと電話で言われたという。帰宅の際、夫婦は安心した様子を見せ、後日お礼を言いに再度来所してくれたとのこと。
感謝状を受け取った西澤業務課長は「自分の思い違いだったらと不安もあったものの、直感を信じて通報した。本所から定期的に詐欺の注意喚起を受けているので、支所の皆に周知し続け、意識を高めて応対していきたい」と話した。
柳澤担当は「普段から大口の出金時は使い道を聞くようにしている。日々の積み重ねが生かせてうれしかった」と振り返った。
同署管内の「電話でお金詐欺」は2024年1月から8月末時点で、認知件数9件、金額2,165万5,657円に上っている。
石井聖文署長は「前兆事案があった際、防災無線・メール等で地域に知らせるなど取組みはしているものの、オレオレ詐欺被害はなくならない。金融機関の窓口が最後の砦。通報し、未然に防いでいただきとても感謝している」と伝え、引き続きの協力を求めた。

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