花木の生産・売り場の拡大へ「ロシアンオリーブ」など出荷開始

JAグリーン長野
荷造り方法を説明する営農技術員
荷造り方法を説明する営農技術員

グリーン長野花き部会花木専門部は、フラワーアレンジや添え花に重宝される観賞用花木の生産拡大に取り組んでいる。11月から出荷が始まる「ユーカリ」に加え、ユーカリよりも「前」に出荷を迎える品目を増やし、花木の売り場と売り先の確保と安定的な出荷による安定価格販売をめざしている。振興品目の多くは、栽培技術が確立されておらず、探りながらの栽培。遊休農地の活用や手間のかかりにくい品目として、花栽培の初心者も栽培に取り組み、専門部員はユーカリの生産者を中心に、1年の間で9人増えた。
ユーカリの前段品目として9月9日、篠ノ井の東部青果物流通センターで「ロシアンオリーブ」「テマリシモツケ」の目揃会を開催。ロシアンオリーブには生産者6人が出席。この日初出荷された箱詰め品を見本に、出荷規格など出荷上の注意点を申し合わせた。
ロシアンオリーブは9月から11月に出荷するが、ユーカリの出荷前の9月中と11月に単価が伸びやすい。これを含め、品質としては落葉する前の出荷と価格が安定している9月中の出荷を目安の一つにすることをアドバイス。出荷に大きなヤマを作らず、安定的に出荷をしていくことを申し合わせた。
JA花き営農技術員によると、ロシアンオリーブは、15,000本、テマリシモツケは、4,000本の出荷を計画。東京・関西の市場にそれぞれに出荷し、花木の売り場確保をしたい考え。あわせて、生産者・生産量のさらなる獲得に向けて部会員や新規栽培者への声掛けに努めていく。

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