防災の知識を“備蓄” 防災対策講習会初開催

JAあづみ
AEDを人形に貼り付ける参加者(左)
AEDを人形に貼り付ける参加者(左)

JAあづみ女性部梓川支部は3日、松本市梓川の倭ふれあいセンターで「防災対策講習会」を開いた。部員や地域住民、JA職員ら約20人が参加。災害で負傷した際の応急処置やAED(自動体外式除細動器)の使い方を学んだほか、実際に非常食を作り試食した。
近年、頻発する自然災害に備え、防災に対する知識を向上させるとともに地域の防災力向上を目指すため初めて開催。
細田明美支部長は「いつ何が起こるかわからない災害の対応策を学び、緊急時に活用できるよう学んでいただきたい」と挨拶した。
研修では、松本広域消防局梓川消防署の萩原政博さんを講師に招いた。はじめに座学で、石川県で発生した能登半島地震や震災対策について学んだ。その後、救急講習では心肺停止など不測の事態に備え、訓練用のAEDを使った救命救急を実演。訓練用の人形を相手に心肺蘇生の手順を実践。胸部圧迫のポイントなどを解説した後、AEDの使い方も確認した。
非常食作りでは、皿を敷いて水を入れた鍋で炊くお米やコーンパンケーキを作り、参加者で味を確かめた。
萩原さんは「災害時は食料や水不足が大きな問題となる。また、有事の咄嗟の対応が命を救うこともある。備えて損することはないので、身を守るためにも今日から始めていただけたら嬉しい」と話した。

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