東御市立滋野小学校の3年生44人が、9月6日に同市の唐澤茂幸さんのブドウ園で「巨峰」の収穫体験を行った。この体験は、同市特産の「巨峰」を学ぶ体験学習の一環であり、7月には摘粒や袋掛けの作業を経て、待ちに待った収穫の日を迎えた。
JA信州うえだの小木曽めぐみ営農指導員が参加し、ハサミの使い方やブドウの房の持ち方など、収穫時の注意点を説明した。その際、小木曽さんが実際に袋を外し、児童たちに育てたブドウの様子を見せた。袋を外した瞬間、児童たちから「2カ月前より大きい!」という歓声が上がり、喜びの声が広がった。
収穫作業では、児童たちが2人1組になり、片手で慎重に房を支えながら、ハサミで枝から切り取る作業を行った。7月にかけた袋にはそれぞれ絵が描かれており、自分が描いた袋を探しながらの収穫は、児童たちにとって特別な体験となった。
収穫したブドウは、児童一人につき2房ずつ持ち帰り、家族と共に味わうことができる。児童たちは「重い!お家に帰って家族と食べたい」と話し、「おじいちゃんの作るブドウと種類が違うので、味の違いを知るのが楽しみ」と期待を膨らませている。
この体験を通じて、児童たちは地元の農業や食の大切さを学び、豊かな自然と地域の特産品に対する理解を深めた。