JAグリーン長野で、黒系ブドウ「ナガノパープル」の出荷が9月4日、出荷の最盛期を迎えた。8月25日を出荷解禁日に設定し、ぶどう部会員は糖度や色、食味から熟期を判断し、適期を迎えたものから収穫をスタート。9月上旬を重点販売期間に「品質の良いぶどう」の出荷で、安定・高単価販売、同JAのぶどう売り場の拡大による生産者手取りの向上につなげる。
同JAでは管内2流通センターで、出荷物の検品を行う。長野市松代町の松代農業総合センターでは4日、検品場所を2レーン設け、舟型5kgケース規格とパック詰め規格を検品。営農技術員も立ち合い、検品担当者がブルームの溶脱や房型、粒揃い、色に着目し、出荷規格に沿って、点数を付した。営農技術員によると、「今年は粒・玉張りも良く、1房当たりの房の重量が重く、ナガノパープルらしい味わいに仕上がっている」という。このなか、未熟果も見られるため、部会員・生産者に対し、適期収穫を行うよう注意を促している。この日は、舟型5kg箱を614ケース検品。関西・関東・地元方面の市場中心に直接販売も含め出荷した。
JA営農販売部販売課によると、ナガノパープルを含む黒系品種で30,000ケース(1ケース5kg換算)を出荷する計画。市場から黒系品種の出荷要請が高まっていることから、市場の要請に応じて出荷を行い、単価向上を狙うとともに、9月上中旬からスタートする「シャインマスカット」「クイーンルージュ®」「クイーンニーナ」の売り場の拡大につなげる考えだ。