8月19日、東洋ライス株式会社の阪本哲生副社長らが伊那市のJA上伊那本所を訪れ、管内の今年の米情勢について意見を交わした。JAの西村篝組合長や米穀担当職員、全農長野の職員9人が出席。「かみいな米」の生育状況や病害虫の被害の有無などを共有し、米の出荷が本格化する前に今年の出来栄えを確認した。また阪本副社長から同JAの西村篝組合長へ、同社が行うコンクールで金賞を受賞した米を厳選して商品化した「世界最高米」が贈られた。
2024年度、JAでは「安全安心、高品質、日本一の米産地」をスローガンに、需要に見合った主食用米の適正生産や生産面積の維持確保、反収の向上などに取り組む。管内各地区で生育状況に合わせた稲作指導会を年4回ほど開き、正しい栽培方法や病害虫防除を呼びかけている。管内では例年より5日ほど早く生育が進み、9月中旬頃が稲刈りの最盛期。生産量1万5300トンを見込んでいる。
JA管内で生産する米の約2割は同社へ出荷。同社独自の精米技術によって、栄養と旨味成分が多く含まれる部分を残した米「金芽米」などとして販売されている。
同社の阪本副社長は「長野県の米は品質が良く、同社が扱う米の中でも上伊那産の割合は高い。引き続き、品質の良い米をたくさん出荷してもらいたい」と期待した。