8月25日、東御市中屋敷のブドウ生産者の圃場で、巨峰の王国まつり実行委員会(事務局・東御市農林課)が主催する「とうみ巨峰倶楽部の活動が実施された。今回は、地元の小学生ら10人が参加し、絵本作家でイラストユニット「はらぺこめがね」として知られる原田しんやさんと関かおりさんを講師に迎え、収穫前のブドウがたわわに実るブドウ畑でブドウを描くスケッチ教室が行われた。
参加者は、クレヨンの使い方や絵の描き方を学び、巨峰の色を表現する方法を習得した。薄い色で下書きをすることや、いきなり描き始めることも自由に行い、思い思いの作品を仕上げた。子どもたちは、種無し巨峰、シナノスマイル、クイーンルージュ、シャインマスカットの中から好きなブドウを選び、スケッチを楽しんだ。
また、生産者の若林賢司さんが4品種のブドウの試食を提供し、味を確認しながら描くことができた。完成した作品は、はらぺこめがねのお二人から講評を受け、参加者は「教えてもらった色を重ねるやり方をやってみました」「ぶどうの粒から描き始めました」と感想を述べた。
スケッチ教室を含む「とうみ巨峰倶楽部」の活動は、JA信州うえだやとうみ未来ブドウプロジェクトが協力しており、地域の農業振興と子どもたちの教育を結びつける重要な役割を果たしている。JAは、地元の特産品であるブドウの魅力を広めるための支援を行い、地域の農業の発展に寄与している。
活動の締めくくりとして、第32回巨峰の王国まつり(9/21・22)では、未来ブドウプロジェクトの生産者と共にブドウ粒のカップ販売とクイズ大会を行う。また、この度のスケッチ教室の作品や50年以上に及ぶ東御市のブドウ栽培の歴史がパネル展示される予定だ。