黄金色に輝く「コシヒカリ」初収穫 収量多く作柄良好

JAあづみ
コシヒカリを収穫する宮澤さん
コシヒカリを収穫する宮澤さん

県内有数の米どころJA管内で27日、主食用米「コシヒカリ」の稲刈りが早くも始まった。過去59年間で最速。
安曇野市豊科高家の米農家・宮澤幸司(53)さんは、自宅近くの黄金色に揺れる田んぼに2台の大型コンバインを走らせ「コシヒカリ」を刈り取った。初日は約1haで作業し、受託分を含め10月上旬頃までに約40haを収穫するという。
営農経済事業部米穀課によると24年産は、6月中旬以降の高温の影響により例年よりも7日~10日ほど生育が前進。高温による胴割れ米などが心配されるものの、作柄は良好。刈り遅れによる品質低下を防ぐため、適期収穫を呼び掛け、例年を上回る出荷数量を目指す。
9月上旬から「ミルキークイーン」などの稲刈りが始まり、9月中旬をピークに10月上旬頃まで作業が続く見通し。例年並みの1万2000トンの出荷予約を受けており、9月6日には24年産米の初検査を行う予定だ。
宮澤さんは「収量が多く、品質は最高。コメ不足などの報道はあるが、たくさん収穫できそうなので安心して欲しい。美味しい水で育てた、美味しい安曇野米をたくさん食べてもらいたい」と話した。
収穫した「コシヒカリ」は全量JAに出荷され、9月20日頃には県内のスーパーなどの店頭に並ぶ予定だ。
営農経済事業部米穀課の手塚文教センター長代理は「生育は進んでいるが作柄良好。早めの収穫をお願いしたい」と願った。

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