上田市で初めて「ぶどうがもっと好きになるトークフェス」が開催され、地域のぶどうの魅力を広めた。このイベントは、ぶどうがもっと好きになる実行委員会が主催し、JA信州うえだ川西ぶどう部会の役員が中心メンバーとして参加している。
発起人で実行委員長の北村美保さんは挨拶の中で、「上田市の農業生産量でぶどうが第2位。若手生産者も増えた。今日は、生産者の視点からぶどうの魅力を伝えたい」とあいさつした。実行委員会は、生産者を中心に12人で構成され、地域おこし協力隊や上田市議会農業政策議員連盟の協力もえている。
午前中は、生産者の高橋恵太さんによる「ぶどうがもっと好きになる」プレゼンテーションが行われ、ぶどうの生産過程や品種ごとの食べ頃、美味しいぶどうの選び方についての情報が提供された。さらに、生産者たちはサックスの演奏や、それぞれのぶどうに対する思いをプレゼンテーションした。
また、今後のぶどう生産に関する展望や地域おこし協力隊の活動内容についても報告が行われ、市農業政策課の職員によるブランド化への取り組みについての発表も行われた。
JAからは、9月21日にAコープしおだ一帯で開催されるぶどう即売会の案内や若手果樹農家組織であるしおだサンズの活動紹介が行われ、参加者の関心を集めた。その後、巨峰とシャインマスカットがプレゼントされる「ぶどうの粒数当てクイズ」が行われ、当選者からは喜びの声が上がった。
午後の部では、新規就農者たちの自己紹介と経験に関するディスカッションが行われ、参加者は農業を始めた理由や研修中の体験を共有した。東京から農業に転職した参加者や、地元にUターンして自然に関わる仕事をしたいと考える参加者の声が聞かれ、農業の難しさや楽しさ、仲間との交流の重要性が強調された。
屋内展示では、ぶどう栽培に関する道具や資料、直売所マップ、ぶどうイベントのチラシの展示のほか、加工品の紹介と販売、試食も行われ、多くの来場者が楽しんだ。