JA信州諏訪女性部諏訪市ブロック田辺地区のメンバー16人は8月25日、諏訪市湖南の田辺公民館2階に特設土俵を用意して「ドスコイなでしこおとぼけ相撲田辺場所」を開いた。着ぐるみを着て、まわし姿となった「なでしこ力士」がユーモアたっぷりな取組を披露。新入幕のなでしこ力士2人が初土俵を踏み、市長部屋所属の「きらりゆかりん龍」こと金子ゆかり諏訪市長も参戦。土俵を囲む観客たちを笑いの渦に巻き込んだ。
田辺場所は昨年、4年ぶりの開催となった地元の秋葉神社の火祭りを盛り上げようと初めて企画。好評だったことから今年も火祭りに合わせて準備してきた。
なでしこ力士は、アニメキャラクターやしこ名にちなんだ柄の化粧まわしをつけて登場。保有米の紙袋を台紙にして一人ひとりが手作りしたものだ。サッカーの入場のように子どもと一緒に手をつないで土俵入りすると、会場からは待っていましたと言わんばかりに声援が飛んだ。
なでしこ力士同士の取組では、なぜか自分から背中を向けて押し出される力士がいたり、腕相撲で決着をつけたりと珍事が連発。おならが決まり手になる場面も。コミカルな取組に笑いを誘う解説も加わり会場は大いに沸いた。
子ども力士も多数参加。「きらりゆかりん龍」は、5月に行われたわんぱく相撲諏訪圏大会で4年女子1位の吉澤夏蓮さんと対戦。地元の湖南小学校から校長先生や教頭先生も参加して子ども力士と手合わせした。満員御礼の田辺場所は、終始見どころ満載で最後まで笑いが絶えなかった。
田辺場所代表の横綱「鯉のぼり龍」こと吉澤敏子さんは「精一杯やった。みんなの気持ちが一つになった。大笑いしてもらい、子どもたちにも喜んでもらえてよかった」と充実した表情で語った。