JA子会社あぐりライフ信州諏訪が新商品販売開始 同社伝統の味わい×若手職員のアイデアでぽん酢とドレッシングを初開発

JA信州諏訪
新商品「鰹風味かぼすぽん酢」と「和風ガーリックドレッシング」をPRする熊谷課長(右)と中島係長
新商品「鰹風味かぼすぽん酢」と「和風ガーリックドレッシング」をPRする熊谷課長(右)と中島係長

JA信州諏訪の子会社株式会社あぐりライフ信州諏訪は8月から、管内のJA生活店舗と夢マーケット店計9店舗で、新商品「鰹風味かぼすぽん酢」と「和風ガーリックドレッシング」の販売を始めた。ぽん酢は、同社が販売し長年愛され続ける「諏訪農工連」製品の原料の一部を使用し、相性抜群の「国産カボス果汁」を加えて開発。ドレッシングは、県内産セルリーエキス入りで産地のPRにもつなげる狙い。同社の伝統の味わいと若手職員のアイデアが融合し、「食卓で使いやすく、野菜をよりおいしく食べられる調味料」がコンセプトの自信作ができあがった。
新商品開発はJA職員の次世代リーダー育成研修「次世代プロジェクト」に参加した若手職員と同社職員が協力し、1年半かけて行ってきた。若手職員は「新規顧客の開拓、組織の活性化につながる新商品をつくりたい」を提案し、商品開発・売り出しのノウハウを知る同社営業課の熊谷洋課長に相談。原材料の調達、食味の検討、メーカーの製造過程を視察し安全・安心性を確認するなど、販売までの道のりを学びながら進めた。
「鰹風味かぼすぽん酢」は1本310ミリリットルで、参考小売価格322円。諏訪農工連シリーズの人気商品「浅漬けの素早漬け一番味かつお風味」の原料の一部を使用して開発した。若手職員の「伝統を守り受け継ぐため、諏訪農工連の新商品に挑戦したい」という思いがきっかけ。商品の独自性を高めるためにかんきつ類をブレンドすることとし、試作を重ねた結果、かつおぶしエキスと最も相性が良かった国産カボス果汁を選んだ。爽やかかつコクのあるぽん酢に仕上がった。ホウレンソウのおひたしや鍋などにぴったりだ。
「和風ガーリックドレッシング」は1本280ミリリットルで、参考小売価格538円。管内が夏場のセルリー生産量日本1を誇る産地であることから、「産地のPRにもつながる商品」として提案。県内産セルリーエキスの旨味がニンニクとマッチし、風味豊かなおいしさが詰まっている。ブロッコリーやオニオンスライス、アボガドサラダなどがおすすめ。
今後、管内のA・コープ店4店舗での販売を始める計画。また、9月から始まるJA農業祭の組合員向け福引抽選会の景品に採用。多くの人の声を集めながら商品の成長戦略を考えていく。
次世代プロジェクトメンバーで同社総務企画課の中島博光係長は「多くの方のおかげで販売にこぎ着けることができうれしく思う。こだわりを込めた商品なので地域の皆さんの食卓に加わって、野菜をおいしく食べてもらえればうれしい」と願いを込めた。
熊谷課長は「ぽん酢やドレッシングの開発はあぐりライフでも目標としていたところ。今回は若手職員にも勉強してもらう機会にもなってよかった。これから皆さんに手に取ってもらえる商品にしていきたい」と決意を新たにした。

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