2024年度農産物検査員技能確認会(玄米) 農産物検査が長野米の市場評価の基礎

JA上伊那
目を凝らしながら品位を確かめる検査員
目を凝らしながら品位を確かめる検査員

JA長野県農産物検査協議会は7月26日、伊那市のJA南信会館で2024年度の農産物検査員技能確認会(玄米)を開いた。県内JAの玄米の等級判断を担う農産物検査員が対象で、JA上伊那からCE(カントリーエレベーター)の職員や営農指導員など32人が受験。米の品位と銘柄の鑑定を行った。
技能確認会は24年度産の米や麦、大豆など品目ごとに行われ、品質や形質の特徴を把握し、農産物検査員の検査レベルを平準化させ、品位格付けを統一することが目的。農産物検査が長野米の市場評価の基礎となっていることを踏まえ、校正・公平な検査を行うとともに、適正な検査業務が求められているため、技能確認会に合格した農産物検査員のみが、その年の検査員として出荷検査を行うことができる。
鑑定の前にはJA全農長野の担当職員が、生産者への事前指導や検査の際の留意事項などを説明した。鑑定では水稲うるち玄米や水稲もち玄米など、等級を見極める「品位鑑定」に45点、水稲うるち玄米の銘柄を見極める「銘柄鑑定」に5点が用意された。検査員は顔を近づけ目を凝らしながら、品位と銘柄を見極めた。
JA全農長野の担当職員は「本年は高温で経過しており、品質低下が心配される。品質の特徴を把握して、品位格付けの統一をお願いしたい」と呼びかけた。
管内のCEの稼働は9月1日、個袋集荷は9月12日からを予定している。

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